Create Something New with Internal Conflicts, then Learn

葛藤を抱えながらも新しいものを生んで、そして学ぶんだ。

へっぽこ編集長さよなら!会社のオウンドメディア的なものを1ヶ月運営してきて

自分で企画したオウンドメディアをリリースして、約一ヶ月半が経った。結果はどうなんでしょうか。うん、今は全然ダメ。このままダメで腐って朽ちていかないように、振り返りをしておきたいと思います。

 

一日一本は、なんとかいける

イケダハヤトさんにアドバイスを受けたりして、とにかくまずは記事をコンスタントに上げることに注力した。つまり、質より量を。

一日一本記事をあげることを決定事項にしてしまって、そこからは、ルーティンを作ってしまえばなんとかなった。

 

もちろん、記事のストックはどんどんなくなっていくし、とくに本業が別にあるライターに期日を守ってもらうことは大変で、ライターのモチベーション管理、あるいは新しいライターの発掘というものがメディアの運営においてすごく重要かつ編集側の精神をすり減らすものであることを、実感した。

ただ、「一日一本」という決め事は重要だったと思う。それがなければ、もっと怠けて、更新のないまま、沈んでいったろうから。

しかしこれからは質にももっと注力しなくてはならない。妥協した一記事がメディアの信頼を下げてしまうことをもっと胸に留めておかなければならない。

 

バズは作れても、読んでもらいたい人に常に読んでもらうのは大変

いくつかの記事が、Gunosyにのったり、はてブのホットエントリにのったり、NEWS PICKSでPickされたりして、一次的にユーザー数をババッと獲得することに成功した。これは単純に嬉しい。

でもそれで一喜一憂している場合ではない。Gunosy経由のユーザーのエンゲージメントが低いことも見てとれた。バズや、キュレーションメディアへの掲載は、手段であって目的ではない。ソーシャルメディアや、キュレーションメディアそれぞれの特性を理解した上で、そこからいかに読者の裾野を広げ、かつ継続的に読んでもらうか、その設計はまだまだ課題だ。

 

マーケティングとブランディングの狭間で

企画当初から、とにかくこのメディアを、マーケティング要素で塗り固めたつまらないものにしたくないと思っていた。

コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングといったものは、もちろん、ターゲットにとって役立つ情報を届け、「いつも役立つ情報を届けてくれる!」と思わせ購買に至らせるという、非常に理にかなった効率的な、しかも基本的にwin-winな手法だと思う。

でもこれはたぶん私のエゴで、私たちらしいエッセンスを入れて面白いメディアにしたいと思った。それが、私たちのブランディングにもなるからと。

 

結果、エッセンスがやや強すぎて、本来読んで欲しいひととは違うひとに届いてしまったように思う。反省をしている。少し、違う人の顔を見ながら、物語を書きすぎてしまった。

もちろん、ターゲットは一人ではないのだけど、バランスは崩してはだめなのだ。とにかく、読者は私たちの、「言いたいコト」なんて知ったこっちゃない。私はもっとそれを意識しなければならない。

 

へっぽこ編集長、さよなら!

「編集」なんて言葉を意識するようになったのは、このメディアの運営を始めてからで、これまでもいろんなところで文章を書いたりはしてきたけど、それは基本的に自分のいいたいコトを一方的に言うことしかしたことがなくて。

この一ヶ月半の結果を振り返れば、私は本当にへっぽこだった。会社で「編集長!」なんて呼ばれるけど、そんなこと恥ずかしくて名乗りたくもなくて。

ただ、こんだけオウンドメディアブーム!という中で、その数あるもののなかの一つにはなりたくないという想いだけは強くて。うちの本業を、つまらんメディアを運営しちるところだ!とつぶすわけにも、もちろんいかなくて。むしろ、「あのイケてるメディアをやっているところだ!」っていうくらいにしたくて。

私は、ファンメーカーであり、マーケターでありたい。その中の一つの役割として編集も担う。もちろん私はそんなことを言うには、まだまだへっぽこすぎるんだな。

 

さよならしなきゃね、へっぽこぬのちゃんに。やったるぞー!